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読書のすすめ2-おすすめの本(信田先生)-

こんにちは。 今日は、読書のすすめということで、信田さよ子先生の本について紹介します。 信田先生は、家族問題について詳しいカウンセラーの方です。 私が大学生の時、母との関係に悩んでいたところ、 心理学を勉強していた友人から、信田先生の本をすすめられました 。 『 母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き 』 『 さよなら、お母さん: 墓守娘が決断する時 』 この2冊は、友人にすすめられ、初めて読んだ、 母子の関係につい て考えさせられた本です。 前者を読み、こういったことをされて重苦しいって感じてよいのだ 、 母は重たい母の仲でもこういう母に分類されるのだ、ということを 知りました。 後者は、信田先生がカウンセリングで出会った母娘を題材に、 母娘関係を、母・娘・娘の夫・カウンセラー、の4者の視点で描い ていますが、 ここまで母娘は分かり合えないのだ、ということを考えるきっかけ になりました。 『 逃げたい娘 諦めない母 』 小説風に語られる、母との距離感に悩む娘と、 章の間にコラム的に挟まれる信田先生の解説が印象的です。 こんなとき、こんなふうに考え、母と接していけばよいのか、 ととても参考になりました。 『 母・娘・祖母が共存するために 』 私は、父方の祖父母と同居し、祖父母と母の間で板挟みになりまし た。 なぜ、こんなにも家族が息苦しいのか、 なぜ、家族の構成員は毒素を帯びてきたのか、ということを分析す る参考になりました。 『 共依存・からめとる愛 』 アル中の夫とその妻の関係のように、 妻は夫に困っているように見えて、 実は妻はアル中の夫によって自 己を成り立たせている、 そんな関係が共依存なのですが、 私も、「頼りない母と私」「感情的な母と私」と、 母からもたらされる災難に依存しているのではないか、と考えまし た。 上記はカウンセラーの方が書かれた本ですが、 どれも平易で、誰かを攻撃するような言葉もなく、 読みやすい本ではないかと思います。 信田先生の本か、毒親体験本を読んでから、 他の本を読むと、立ち直りつつ前へ進みやすくなると考えます。

読書のすすめ1-概要-

こんにちは。 今日は、読書のすすめについて、概要をお話しします。 個別の本については、別途ご紹介いたします。 全体的に、読書をおすすめいたします。 毒家族対策、メンタルケアの観点から、読書は有効です。 本やエッセイを通じて知識を得て、毒家族からの傷をセルフカウン セリングし、 自分を自分でセルフコーチングし、前向きに生きていけるよう努め ると、 人生がぐっと生きやすいものになります。 私は、本を通じて、「自分の家族は変かも」という疑問が、確信に 変わりました。 私の家族は変わっているし、家族がしんどくてつらいって思ってよ いのだ、と モヤモヤが晴れ、心が軽くなりました。 特に、毒親体験エッセイは、 「こういうことは嫌だって思っていいんだ」「こうやって親と距離 を取ればいいんだ」と とても参考になりました。 実際に毒家族から逃げたときのことについて詳細に語っている記述 は、 逃げる方法を考える際に、非常に参考になりました。 カウンセラーの方が書いた本は、自分自身の心の癒しに直接結びつ きました。 また、カウンセラーの方の著書を参考に、毒家族を分析し、 なぜ、家族や家庭が重苦しい毒素を帯びたのかを分析したことで、 「感情」が「理論」に変化し、気持ちから家族を離すことができま した。 しばらく毒家族と同居するので同居しつつ距離を取りたい、 といった同居中の心構えも、同居中の方や完全絶縁していない方に は、参考になると思います。 故人の感想で恐縮ですが、私にとって本当に良かったのは、毒家族 体験記です。 当初、他者のつらい記憶をたどると、自分のことも思い出して辛い のではないかと思いましたが、 他の毒家族サバイバーの方もおっしゃっていますが、体験記は癒し につながります。 少し、スピリチュアルな話に近づきますが、 毒家族育ちの場合、自分の「つらい」「悲しい」「嫌だ」という気 持ちを抑圧していることが多いと思います。 他の方の体験記を読みながら、「それはつらいよね、悲しいよね、 嫌だよね」と共感することで、 感情を否定されてきた過去の自分や、過去の自分が抱いていた感情 に共感することになり、 「あの頃、感情面で満たされなかった自分」を満たしてあげること ができます。 すると、抑圧されて辛かった気持ちが、少しずつ、和らいでいきま す。 色んな方の体験談を読むことで、毒親対策の知

小ネタ-あなたは逃げられる-

こんにちは。 今日は小ネタということで、「あなたは逃げられる」というメッセ ージをお届けします。 いままで、毒家族から 「あなたのため」「あなたが心配」「あなたは一人じゃ何もできな い」 と言われてきたことでしょう。 しかし、あなたは、しっかり、自分の足で立ち、地に足の着いた生 活を送ることができます。 「だめねぇ、お金がないから助けてあげる」 そんなことないです。しっかり稼いで貯金すれば、自活できます。 生活費を算出しましょう。半年分の生活費くらいの貯金があれば、 大丈夫です。 地方都市なら、家賃3万円できれいなワンルームが借りられます。 色んな地域に、シェアハウスもあります。 「だめねぇ、こんな家事もできないなんて、生活力がないわね」 そんなことないです。家事は作業です。 家事を効率化する本や、料理を仕組化する本もあります。 型落ちの調理家電を買えば、自動調理でおいしい料理が簡単に食べ られます。 工夫すれば家事は楽になりますし、親と暮らしていたときよりよい 生活環境で暮らせます。 「親がいないと、生きづらいのよ」 必ずしもそうとは言い切れません。 家は、保証会社を使えば借りられます。 理解のある方と出会えば、仕事も、恋愛も、結婚も、うまくまわり ます。 行政サービスや民間のサービスは、害になる親よりずっと役に立ち ます。 工夫すれば、困難も乗り越えられます。 「最後に頼れるのは、親なのよ」 頼りにならない親だからこそ、こんなにも大変なのです。 いないほうがいいことも、たくさんあります。 カッコ内の言葉は、私が親から言われた言葉であり、 そして、親と距離を取るときに、何度も反芻した言葉です。 親から長年かけられた「呪い」を解くのは大変でしたが、 呪いを解いていく過程で、学びと成長がありました。 大丈夫です。20代半ばの、社会からしたらヒヨッコな私でも、生 きていけます。 あなたも、大丈夫です。 自力で生きていけます。 家族から逃げられます。

小ネタ-逃げ方の発案方法-

こんにちは。 今回は小ネタということで、毒家族からの逃げ方の発案法について お話しします。 毒親体験談で、毒親から逃げた方の具体例も、非常に示唆に富みま す。 しかし、「相手の立場になって考える」という発想も、有効です。 つまり、「毒家族は、どうやって自分を追いかけてくるだろうか」 という考えです。 私の場合、毒家族は興信所や探偵を使う可能性が高かったため、 興信所や探偵の手口を調べました。 また、ストーカーの手口、浮気調査の手口といった、 ターゲットの動向を探る手口を調べました。 これらの手口に関する知識を逆手にとって、対策を立てました。 例えば、私は郵便物の転送を止めました。 これは、興信所の人探し方法の紹介ページに、 「旧住所に郵便を送ると、新居に郵便が転送されるので、  書留の追跡機能や、GPSの送付で住所が割り出せる」と書いてあ ったからです。 実際、DVの元夫がこのような手段で元妻の新居を探し当て、 暴行に及んだ事件のニュース記事も見つけました。 時代によって、捜索方法は変わり、アップデートされます。 相手の戦略を知り、手を打つことで、効果的に逃げましょう。

小ネタ-音信不通の決意-

こんにちは。 今日は、小ネタということで、 「毒親と一切連絡を取らない」決意をしたきっかけについてお話し ます。 祖父母については、約10年かけて愛想を尽かしてきた経緯や、 親よりも遠い存在という理由もあり、 連絡を断つことへの罪悪感のハードルは低かったです。 しかし、母は、近しい存在で、ずっと彼女を支えてきたということ もあり、 連絡を断つことを考えると、胸が痛み、悩みました。 母に新居の住所を教えない決断を下した後も、 電話番号だけは伝えようかと、悩みました。 そんなある日、旧居の近所に行く用事があり、 約1カ月ぶりに母の姿を街中で見かけました。 母は小さく見え、この寂し気な母の姿が、最後に見た母の姿になっ てしまうのか… と思うと胸が痛み、「追いかけられて新居がバレるかもしれない」 という不安を抱えつつ、母に声を掛けました。 しかし、母は、私と目が合ったにもかかわらず、私を無視。 走って追いかけて、母を呼び止めました。 母は、そっけなく、冷たい態度を取って、コンビニに入ってしまい ました。 その日の晩、母からSMSが届きました。 「結婚するそうですね」と、お祝いの言葉もなく、淡々と質問を投 げかけてきました。 街中で会ったときに聞いてくれればよかったのに、 どうしてこんなにも後味の悪いメッセージを後から送ってくるのだ ろう、と思いました。 私はその当時、真剣に交際している男性がいて、 行きつけのレストランに彼を連れて行ったことがありました。 恐らく、母はそのレストランから、私の現状を聞いたのでしょう。 母に対して、「怖い」という気持ちが沸きました。 そして、しばらくすると、「もう彼女は、コミュニケーションのパ ターンを変えられないし、 私も、もう、彼女から傷つけられるのが、嫌だ…」という気持ちに 気づきました。 私が大人になって、「お母さん、彼を紹介していなくてごめんね」 と返信する選択肢もありました。 しかし、私はその選択肢を選ぶ気力が萎えるほど、母と関わるのが 嫌だという気持ちを抱いていました。 そして、自分の正直な気持ちに気づきました。 母と一切の連絡を断つことに、罪悪感を抱くかもしれない。 でも、もう、関わるのが限界なんだ。 これから、再び罪悪感を抱くかもしれないけれども、でも、もう、 関わりたくない。 自分の素直な気持ちに気づき、母と一切の連絡を断つ

小ネタ-毒親の介護-

こんにちは。 今日は、小ネタということで、毒親の介護についてお話しします。 毒親の介護、嫌ですよね。 私は、父方の祖父母と同居していた際、祖父母のサポートをしてい ました。 でも、感謝されませんし、要求はひどくなるばかりでした。 自分は元気だからずっと家で暮らす、介護施設は視察すらしない、 要介護度が上がるのが恥ずかしいから人様の前では見栄っぱり。 介護するのが、嫌で、嫌で仕方なかったのですが… 民法第877条(扶養義務者)  1.直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。  2.家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場 合のほか、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせること ができる。  3. 前項の規定による審判があった後事情に変更を生じたときは、家庭 裁判所は、その審判を取り消すことができる。 刑法第218条(保護責任者遺棄等) 老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこ れらの者を遺棄し、 又はその生存に必要な保護をしなかったときは、3月以上5年以下 の懲役に処する。 民法では、直系血族(祖父母や両親)を扶養する義務があります( ※介護する義務ではない)。 養って、と毒祖父母や毒親が裁判所に申し立てた場合、扶養を求め られる可能性があります。 また、同居している尊属を介護しなかったため、保護責任者遺棄罪 で有罪になった事件もあります。 なお、死なせてしまった場合には保護責任者遺棄致死罪で、罪が重 くなります。 ※別居している人は介護しなくても有罪にならない、という整理が 行われているようです。 つまり、民法で親を養うよう求められ、刑法で訴えられ、社会的・ 道義的責任が問われる可能性があります。 私の場合、祖父母の介護に関しては、自治体から委託を受けている 介護支援員の方を自宅に呼び、 祖父母が介護を拒否し、自治体に介護拒否の記録を残してもらいま した。 その上で、「介護の不要な祖父母」と別居をしました。 これで、刑法上の罪で訴追されることから免れました。 なお、現在、祖父母や母の方が、私よりも貯蓄があるので、 民法の扶養義務は課されません。 ある程度資力を蓄えつつ、毒家族よりも資力がない状態で逃げるの が良策です。 現在住んでいる自治体に支援措置を請求した際、 「もし、年老いた家族が私に扶養や介護を要求した場合