解毒方法ー自分で自分を認め、癒すー

こんにちは。
今日は、解毒方法ということで、
「自分で自分を認め、癒す」というテーマでお話しします。


この解毒方法は、自分に関する反省と、毒親分析を通じて、考えたものです。



私は20代前半、とにかく、年上の権威ある方から、認められたかったです。
・年上の男性に、素敵な女性だと認められたい
・素敵なキャリアウーマンから、見どころのある後輩だと思われたい
いや、年上に限らず、同年代や年下からも、尊敬されたいという
思いがありました。

絶えず、誰かに褒めてほしかった。賛同してほしかった。
自分の人生を決めるのは自分だとわかってはいても、
自分の考えを、誰かに認めてほしかった。

だから、色んな人に、「相談」したし、考えが違うことに傷ついた。


いま、振り返ると、私は自分の意見に自信がなかった。
自分自身が好きじゃなくて、自分自身に自信がなくて、
そんな自分の意見になんて、自信が持てなかったんですね。

芯がないビーズクッションが、ふにゃっと誰かに寄りかかるように、
私は、人に寄りかかっていました。

毒親・毒祖父母と縁を切るときも、不安で、
本やインターネットで、たくさん、絶縁された方のエッセイを読みました。
誰かに、自分の考えについて、賛同してほしくて。


そうやって、なんとか、毒家族や毒祖父母から逃れて、
ひとりで暮らして、家族と絶縁したことへの不安と一人で向き合う中で、
私は、「世間的に許されないことをしているかもしれない」孤独感に
耐え忍ぶだけの強さを身に着けました。

年上の権威ある人からの、裏付けも、なにもない。
自分が、自分の力で、たどりついた答え。
その決断に、私は誇りを抱いている。

そうやって、自分で自分を認める中で、気づきました。
なぜ、毒家族は、あんなにも、私を批判していたのか。
あの人たちは、自分で自分を「認め切れていなかった」からこそ、
外部に自分の考えを支持してほしかったし、それができない他者を批判していたのだ、と。


たとえば、私の母は、よく、色んな人の愚痴や悪口を言っていました。
私の父方の親族、母の気に入らない知人・職場の関係者、著名人、ドラマの登場人物
そして、その愚痴に100%賛同しないと、私の母は、私を攻撃しました。

どうして、母は愚痴や悪口が止まらなかったんだろう?
そう考えたときに、私は、ある共通点に気づきました。
それは、母が悪く言う人は、母と違う価値観を持っている人や、
母ができないことをしていたり、母が我慢していることを我慢していない人でした。
つまり、母と、生き方が違う人たちでした。

あぁ、そうか
母は、彼らのことを悪く言うことで、自分の人生を肯定したかった。
そして、彼らへの悪口への賛同をもって、自分の人生への賛同を得たかった。
誰かに、自分の人生を認めてほしかった。
私の母は、両親も夫も亡くしている。兄は遠い。彼氏にはいい顔をしたい。
だから、愚痴を言いやすい娘に、言っていたのだろう

娘は愚痴に同意しない=自分の人生を否定する
だから、「お前はおかしい」と、私を攻撃したのでしょう。


私の母は、舅・姑からのモラハラ、上司からのパワハラ・セクハラで、
「自分」が認められていない状況でした。
不安や不満を溜め込んで、その毒素を、娘にブチまけていたんですね。

そして私は、母から人格を否定され、自分で自分を認められず、
誰かに頼ろうとしていた
母の周囲⇒母⇒私⇒私の周囲の人、という形で、
毒素が連鎖してしまっていたのです。


どうしたら、毒の連鎖を断ち切れるのだろうか?
と考えると、まずは、毒をたくさん放出している人から離れる。
そして、毒素を吸収しすぎてしまった心身を癒して、
フラットな状態になってから、少しずつ活動範囲を広げていく。
職場や友人関係で、毒素にあたってしまったら、
毒の源から離れて、自分を認めて、労わってあげる。

そうすれば、「私を認めて」と誰かにもたれかかることもなく、
他者に認めてもらえなかったことによって傷を深めることもない。


結局、自分を認めてあげられるのは、自分だけなんですよね。
もしかしたら、誰かが自分を好きだと言ってくれたり、
すごいねって褒めてくれるかもしれないけれども、
それは、オマケみたいなものだと思った方が良いのです。

だから、じっくり、自分の心が納得するまで、自分の感情と向き合う。


自分を自分で認めるには、自分で自分を癒すことが必要です。
自分で自分の心のケガを直し、
自分で自分の心のトレーニングをして、レジリエンスを高める。
自分で自分の体から毒素を抜くことが出来れば、
いつだって、自分で自分を認めることが出来る。


私は、毒な男に引っかかったり、婚活中にアドバイザーに頼ったりしましたが、
それも、自分で自分を認められなかったからですね。
自信のない私は、毒な男や、変なアドバイザーの「カモ」だったのです。

特に、毒な男性たちについては、きっと、彼らも会社や社会で、
「認められていない」から「認めてほしい」という気持ちがあって、
私に価値観を押し付け、モラハラをしていたのかもしれません

でも、毒親に比べれば、男性は「私の女性としての魅力を認めてくれる」
から、私は、毒だと思いつつも、離れがたかったのかもしれません


そんな過去を振り返ると、できるだけ、毒を放出する大本から離れて、
また、自分に大なり小なり毒を振りまく人間からも離れて、
自分で自分を認めて癒すことが大切だと、私は考えます。



まずは、毒素の源である、毒家族から離れて、毒素を浴びない環境を作りましょう。
そして、ゆっくり時間をかけて、毒素が抜けきったら、
ちょっとずつ、やりたいことをやって自分を満たして、
自分に自信をつけてあげましょう。
自分を心から慈しむことができれば、
もし、今後、職場や交友関係で毒素に当たってしまっても、
自分で自分を癒して、自分で自分を認めることが出来ます。

自分で自分を認める。自分で自分を癒す。
その繰り返しで、自分に自信がついていきます。

そうすれば、毒な人にも、変な自己啓発にもひっかからないし、
もっと、もっと、生きやすくなっていくと思います。

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