毒親(家族)体験記-医療ネグレクト-

こんにちは。
今回は、医療ネグレクト、という観点から、
私の毒親(家族)体験をお話しします。

医療ネグレクトとは、必要な時に必要な医療を受けさせないことです。
私の母は、病院に行くことは「悪いこと」「贅沢なこと」という意識が強く、
病院に行こうとすると、何かと理由をつけて、妨害しました。

一番ショックだったのは、多嚢胞性卵巣症候群のこと。
私は、父が亡くなった後、月経が止まってしまいました。
保健体育では、「思春期は月経周期が不安定だから、一喜一憂しないほうがいい。でも、3か月近く来なかったら、ホルモンが乱れてたり、病気の兆候かもしれないから、診察を受けましょう」と習っていました。
なので、母に婦人科に行きたいからお金が欲しいと伝えたところ、
「婦人科は妊婦が売春婦の行くところ」
「生理なんてそのうち来る」
「もし妊娠できなくなっても、黙って結婚すればいい」
と言われました。

でも、月経が来ないのは不安なので、病院に行ったところ多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。
原因は、ストレス、遺伝、体質と様々で、原因不明です。
正常に排卵できず、放置して悪化すると妊娠が困難になります。
私は母に黙ったまま、婦人科の治療を受け続けました。

20代になって、母を私のかかりつけの婦人科に連れて行き、主治医から母に病気のことを説明してもらいました。
母は、主治医に
「私の方の遺伝は問題ないから、父方に問題があるはず」
「この子、父方が高コレステロール、高血圧の家系で、父親も若死してるんです」
「この子の父方の祖母の遺伝が悪いんです」
と語ってました。

どこまでも、どこまでも、
自分の保身というか、自分は悪くない、と主張します。
病院に行くことを反対したことについて、
謝罪も反省もありませんでした。

一応、病院で泣いてはいましたが、
「この子がこんなことになるなんて夫のせいだわ。かわいそうに」
「この子がこんなことになってしまうなんて、世間になんて思われるんだろう」
という内容でした。
私のこと、心配してくれないんだなぁと思うと、
とても、とても、悲しかったです。



また、医療ネグレクトではないですが、
親の医療に対する偏見や、病気にかこつけた支配もありました。

私は、思春期~大学生のとき、ニキビで肌が荒れていました。
母に、ニキビがひどいから皮膚科に行きたいと言ったところ、
「あなたのいとこ、ニキビで皮膚科に行ってるんですって。軟弱だし大げさよね。
 お義姉さん(私の伯母)、どんな子育てしてるのかしら。
 ニキビで皮膚科に行くなんて普通じゃないから、ダメよ。お金かかるし。化粧品で直すの」
と、皮膚科に連れて行ってもらえず、ニキビ用化粧水や乳液を買い与えられました。
しかし、ニキビはひどくなる一方でした。

大学生になって、就活前に肌をきれいにすべく自力で皮膚科に行ったところ、
すぐにニキビは治りました。
女性の場合、多少は顔採用もあるし、
「まともな生活をしている証明」として肌のきれいさは求められます。
親の医療に対する偏見に付き合わなくてよかった、と思いました。

そして、ニキビ用化粧品、結構お金がかかったのですが、
「こんな高いものを買ってあげる親に感謝するのよ」と言われました。
でも、自分で皮膚科に行って気づいたのは、
「薬と食生活で、もっと安上がりに完治できたはず」ということです。


私が社会人になって、母の作った料理であたって、ウイルス性胃腸炎になったときのこと。
その当時、母の料理を食べたくなくて、親と同居しているものの、自炊していました。
母に押し付けられた母の手料理を無理やり食べたら胃腸炎になったのですが、
胃腸炎から回復した私に、開口一番に言ったのは
母は、「私のせいじゃない! あなたが心配だから料理を作ってあげたのよ」でした。

しかも、その月2度目の胃腸炎で、救急車を呼ぼうとしたところ、
親に「その程度で救急車を呼ぶなんて、バカじゃないの?」でした。
そのクセ、救急隊員の人が駆け付けて、お嬢さん(私)がヤバいという話をしたら、
ころっと、娘が心配な母親のポーズを取り始めました。

病院から帰って、部屋で寝ていたところ、母が私のベッドに腰かけて
「お母さん、必要でしょう? こうやって看病してもらえるってありがたいでしょう?」
と言っていました。
今思い出すだけでも、吐きそうになります。

実は、高校生の時に、かなりひどいウイルス性胃腸炎で、タクシーで夜間外来に行ったことがあります。
すごく気持ち悪いし、嘔吐と下痢で脱水がひどかったので、
「夜間は救急外来以外やってないから、病院に行きたい」と昼に何度も言ったのに
「騒ぎすぎよ、そのうち治るわよ」とバカにされて要望は無視され、
結局、私が家で意識が朦朧として倒れ、夜にタクシーで病院に行ったのでした。
このときも、「舅(私の父方の祖父)に借りを作りたくないから、自家用車を借りたくない」
「救急車を呼ぶなんて恥ずかしい」という、しょうもない理由でタクシーでした。
私は、脱水しすぎて立ち上がれず、病院内は車椅子で移動。
点滴も、脱水しすぎて血管が細くて、5回以上、注射針を刺すのに失敗されました。

高校生のとき、社会人のとき親は同じような対応をしていました。
この親は、きっと変わらないだろうなぁ、とがっかりしました。


逆に、無理やり病院に連れて行ったこともありました。
私は、小学生の時はいじめられっ子だったのですが、
学校に行こうとするとお腹が痛くて、休みたい、と言うと、
無理やり病院に連れて行って、下痢止めや鎮痛剤を医者に処方させていました。

結局、私の親は、自分のやりたいように、子どもに接するのです。
体調不良でも、子どものことを考えられない人。
そんな人とは、今後も長く付き合っていくなんて無理だ、と思いました。

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