毒親(家族)体験記ー「都合のいい」「いい子」ー

こんにちは。
今日は、私の毒親体験記ということで、
「都合のいい」「いい子」というお話をします。

私の母は、私に「いい子」であることを求め、
何かと、友人・知人に「いい子(=ちゃんと子育てした私は偉い母)」とアピールする一方で、
自分の想定している範囲を超える(=自分の出来が悪いと思われる)とキレていました。
あくまで、自分の「いい母」アピールに都合のいい範囲で「いい子」でないと、ダメでした。



たとえば、母との家族旅行の話です。
私の母は、同居していた父方の祖父母と折り合いが悪く、
また、小姑ファミリー(父の姉夫妻とその子ども)を見ると腹が立つというので、
小姑ファミリーが家に来る年末年始は、
母と私は逃げるように、滞在費の安い東南アジアで過ごしました。

母は、英語も、旅行の企画立案もできないので、私が旅行の手配をしていました。
(ツアーに申し込むと高いので、私が英語で現地ホテルにメールをしたりしていました)
なので、私の母は、「この子、英語が得意で、旅行に連れて行ってくれるの」と、
私の英語のスコアとあわせて、自慢していました。

私が社会人になり、私が旅行代も出すことになりました。
その話を、母親の彼氏の妹にしたところ、「いくらかかるの?」と聞かれ、
(東南アジアなので、1週間旅行しても安い、という文脈で)金額を話したところ、母親が激怒。
「なに、いい子ぶっているのよ」「人前でいい顔して」「私が、お金がない母親に思われるじゃないの」
で、母は、「いいわよ、即金で払うわよ。いくらかかったのよ」とキレ、
ネットバンキングで入金した直後、「これからは、お母さんが旅行代を出した、って言いなさいよね」と。

娘に、「私より手取り多いんだから、旅行代出してよ」って言ったのは、母だったのに。
旅行に連れて行ってくれる・親孝行な娘、と自慢していたのは、母だったのに。


外食のとき。娘に払わせておいて、後からキレる、ということもありました。
私の母、友人・知人に私の職業を自慢するのが好きでした。
社会的信用もあって、高給取りだ、と。(※実際はそんなことありません。母より少し手取りが多いだけです)

そうなると、お会計の時に、私が支払うことになるのですが、
あとから、急に、「娘に払わせるなんて、私がたかってる、って思われる」と言い出し、
「いくらかかったのよ、言いなさいよ」と金額を聞いた後、
不機嫌そうに、その場で、現金を何故か多めに手渡すのでした。

いつも、母との外食が怖かったです。
行かないと不機嫌になるし、行くといろんな人に自慢されて、
お金を払って、あとから不機嫌に突き返される。


それから、私の学費について。
私は、大学は、給付型の奨学金をもらったり、学費の免除を受けることができました。
母子家庭で「貧しい」ことに加えて、成績もよかったからでした。

私の母は、「この子、成績が優秀だから、学費免除なの」と、色んな人に自慢しました。
私が謙遜で、「いえ、母子家庭なので…」と言うと、人がいなくなった途端、激怒。

母は、優秀、優秀、と自慢したいけれども、母子家庭で貧乏=出来の悪い母、
と思われるのが嫌、と怒っていました。


他にも、マンションの家賃と、私の取材について。
私は、ある雑誌に、働き方やお金の使い方で、取材を受けたことがあります。
その雑誌の中で、家賃を私が多めに払っている、(毒、とは言いませんでしたが)祖父母のケアをしている、
という事実が記載されました。

家賃については、母は、「あんたの方が手取りも多いし、家賃補助もあるんだから」と言って、
私に家賃を多めに払わせていました。
また、母は、祖父母について不満は言っても、ケアはしないので、
実際に、対応したり、父方の叔母と相談したり、祖父母の今後について検討するのは、私でした。

でも、「娘の世話になっている」「娘が舅姑のケアをしている」という事実が世に出るのは、嫌。
なぜなら、自分ができの悪い母親に思われてしまうから。

だから、雑誌が私を取材することが決まったときは、
「私の娘って優秀なのね。記事ができたら、色んな人に見せたいわ
 複数購入しないと。保存用と、自分用と、配布用と…」と言って、
「うちの娘、雑誌の取材を受けるのよ」と友人・知人に自慢していましたが、
記事ができてからは
「あなた、こんなに立派に書かれちゃっていいの?」「プレッシャーになるんじゃないの(笑)」
と皮肉を言い、その後、雑誌の記事について、人にも自慢したり、見せたりすることはなく、
また、家庭内で、記事について話題になることもありませんでした
雑誌も、家から消えました(笑)



結局、母にとって私は、「自分がいい母である」とアピールするための、添え物でしかなかったんです。
だから、たとえ事実であっても、「いい子」の要素が強すぎて、母の存在がくすむ場合には、
母にとって、私は、厄介な存在でした。
自分以上に目立ってほしくない。自分は聖人。私は聖母。…そんなふうに、思っている母にとっては。

外では、「いい子」って私のことを自慢するんです。
でも、家では「偉そうに」と罵倒する。
この「評価の差」がつらくて、また、私は混乱していました。

自分がどんな親になるかは分かりませんが、
子どもを自分の人生の添え物にするような親にはなりたくない、と思っています。

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