解毒方法ー嫌いになることー

こんにちは。
今日は、解毒方法ということで、「嫌いになること」についてお話しします。

毒家族を無理に嫌いになる必要はないと考えてはいますが、
私自身は、毒家族を嫌いになり、その上で、「どうでもいい人」フォルダに放り込むことができて、
だいぶ気持ちが楽になりました。

気持ちが楽になるまでのステップは、以下です。
1.毒家族にされたことを振り返る
2.毒家族がしたことは酷いことであると認識する
3.毒家族を嫌いになる
4.一通り、毒家族に怒り・憎しみ・悲しみの感情を抱く
5.すっきりする
6.毒家族がどうでもいい存在になる


以下、上記のステップに沿ってお話します。


1.毒家族にされたことを振り返る
私は、絶縁前から、「なんでこんなことをされるんだろう…」と悩みました。
・暴言(例:お前なんか産まなきゃよかった、役立たず、うちの子じゃない、かわいくない)
・医療ネグレクト(例:私の疾患を無視、救急車を呼ばない)
・教育虐待(例:通いたくない学校に無理やり通学させる、いい子にしないと脅迫する)
・金銭的搾取(例:私の収入にたかる)
・罪悪感を煽る発言(例:家族、絆、お金をかけた、面倒を見た)
・脅迫(例:遺産を相続させない、世間からなんと言われるか考えてみろ)
・差別(例:いとこが溺愛される、姑・義理姪を叱る代わりに私を叱る)

もう無理、一緒にいられない、苦しい、つらい、
…と、家族にされたことがどんなことだったのかを認識しました。


2.毒家族がしたことは酷いことであると認識する
1のステップを踏んでも、私には迷いがありました。
なぜなら、たとえば毒母からは
・親だから言っているのよ
・あなたのためなのよ
・こんなに心配できるのは、親だけなのよ
・親子としてやってきたじゃないの
・母ひとり、子ひとりなのよ
・育ててやったのに
・どれくらいお金がかかったと思っているの
と、罪悪感を煽る発言をされたからでした。

・本当に、親のしたことを嫌だと思っていいのだろうか
・私のわがままではないだろうか
と、とても不安でした。

けれども、1の作業をしていく中で、
・私が毒家族からされたことは、虐待だったんだ
・もし自分の大事な人が、自分がされたことをされていたら、
 私は怒ったり、悲しんだりするよね?
・嫌だ、って思っていいんだ
・自分の尊厳を、ずっと、ずっと、踏みにじられてきたんだ
と、毒家族が私にしてきたことは、とても酷いことだと認識することができました。


3.毒家族を嫌いになる
この解毒のステップの中で、重要なフェーズであると考えます。
理由は2点です。

まず1点目は、毒家族をしっかりと嫌いになることで、
より一層、毒家族からされたことは酷いことであったと認識できるからです。
「毒家族=加害者」で、「加害者には温情をかけなくてもいい」
「自分の息苦しさは、自分のせいではなかったんだ」と思うことができます。

2点目は、毒家族に対する罪悪感が、かなり弱まるからです。
「こんなに酷いことをする人のことは、嫌いになって当然だし、
 こんなに嫌いになるくらい酷いことをした人の言ったこと
 (=罪悪感を煽る発言)にバカ正直に従わなくていい」
と、私ははっきりと思うことができました。


4.一通り、毒家族に怒り・憎しみ・悲しみの感情を抱く
毒家族に対して「嫌い」という感情を抱いた後、
・どうしてあんな酷いことをしたんだ!
・私の人生をめちゃくちゃにして、許せない!
という、怒りや憎しみと言った感情がふつふつと沸いてきました。

面と向かって伝えることもできないので、とてもモヤモヤします。
毒家族にされたことを思い出しては、「むかーっ」としていました

一方で、
・私は、家族に大事にされなかった。
・私は、愛されたかったけど、愛されなかった。
・まともな関係を知らない私が、まっとうに生きていけるんだろうか。
と悲しい気持ちになりました。
思い出しては、歩いているときにふと涙することもありました。

この、怒りと悲しみのアップダウンの中で、
私は、1(思い出す)・2(酷いと思う)・3(嫌いになる)
のステップを、何度も反芻しました。


5.すっきりする
一通り、怒り、悲しみ、を何度も繰り返していると…飽きました。
日々、楽しいこともあり、毒家族のことを考えている場合ではない、とか
仕事が忙しすぎて、毒家族のことが一切頭に浮かばない、
という時期が、そのうち訪れると思います。

私の場合、
・年末年始に美味しいものを食べたり
・プロジェクターを購入して、うきうきしていたり
・iP●dを購入して、うきうきしていたり
・友人とバレンタインにホテルのスイーツフェアに行く約束をしていたり
と、楽しいことが目白押しだったことに加えて、
・仕事が多忙で、プライベートの時間も取れず、
 稼いだお金を使おうにも使う時間もないくらい、超多忙
というくらい仕事で忙しく、
「もう家族については十分考えたし」「いまはそれどころじゃないのよ!!」
という状況でした。

そうこうしているうちに、
・なんで、こんなに人生楽しいし、イキイキしているのに、
 毒家族のことなんて悶々と考えないといけないんだろう
・もう、考えまくって、すっきりしたし、
 感情のアップダウンに飽きたわ…
・なんか、色々とブログで書いて、過去された酷いことを吐き出したからか、
 最近、あまり過去のことを思い出せないな…
・過去の膿、出し切ったかも?
という状態になりました。


6.毒家族がどうでもいい存在になる
絶縁した当初は、
・どうしよう、毒家族、怒ってないかな…
・毒家族、ちゃんとやっていけるんだろうか
と罪悪感から不安になっていました。

しばらくすると、特に、毒家族が酷いことをしたから私は毒家族が嫌いだ、
と「嫌い」という感情を理解した後は、
・毒家族なんて不幸になればいいのに
と、毒家族の不幸を願っていました。

しかし、ふと、気づきました。
毒家族の不幸を願うということは、その分、彼らのことを考えてしまっている、
その時間がもったいない、ということに。

毒家族のことを考える時間がもったいないな…と思っていた時に、
楽しいことや、忙しい時期が、重なって、
毒家族のことを考えなくても、ふつうに日常が過ぎていく、
という状況になりました。




ちょっと、自分の取りとめのない、思いや感情の動きについてまとめますね。

人間の精神的な変化は、「卵→幼虫→…→成虫」など、
生き物の成長のように一直線には進むとは限らず、
ステージを行ったり来たりを繰り返す、と臨床心理士の方の本で読んだことがあります。

ステージを行ったり来たりすることで、
過去のステージへの理解が深まって、今いるステージから次のステージへ移行することができる、
ということもあるそうです。

なので、心の動きが振り子のように振れることについて、
心配しすぎる必要はないのではないか、と考えます。


また、似ている例として、よく失恋した女性に
「自分磨きをしろ」「趣味に打ち込め」「そうしたら失恋を忘れる
とアドバイスされることがありますが、
必ずしもそうではないですよね。
趣味に打ち込むことが難しい精神状態だからこそ、失恋の傷を引きずっているし、
趣味は打ち込むものではなく、気が付いたら打ち込んでいた、という状況ですよね。

だから、毒家族で過ごした日々によって、楽しいことや仕事に打ち込めなくて、
毒家族のことを忘れられないことについても、落ち込む必要もないと思います。

いつか、毒家族への怒りや悲しみから自由になって、
心穏やかに暮らせる日は来る、そう信じて、
自分の心の土台をつくるために、あるいは、心を癒すために、
自分の心の状態を、いまは、しっかりと見つめる、
そういう時期なんだと思ってもいいのではないでしょうか。


忙しい仕事、その合間での楽しいひと時を過ごして、
やっと、プロジェクターやiP●dを購入でき、
いまは、iP●dとプロジェクターをつないで、大画面できれいな映画をみれて、嬉しいです。
自分の時間が充実していると、とても満足です。
そういう生活の中で、ちょっとずつ、毒家族の嫌なこと、毒素を、
自分の脳から抜いていけたらいいな、と私は思っています。

このブログの人気の投稿

具体的な逃げ方4-住民票の閲覧制限-

具体的な逃げ方(番外編)ー結婚する際の戸籍と住民票閲覧制限の手続ー

具体的な逃げ方(番外編)ー住民票閲覧制限の更新手続きー

具体的な逃げ方6-連絡の断ち方-

今年も住民票の閲覧制限をかけました。

具体的な逃げ方5-郵便の取り扱い-

具体的な逃げ方3-住居の確保-

毒親相談会のご案内

はじめに(番外編)ー管理人の絶縁年表ー

毒祖父に二度と会わない、という選択肢