解毒方法ー毒親・毒祖父母の「生きにくさ」を分析するー
こんにちは。
今日は、解毒方法ということで、
毒親・毒祖父母の「生きにくさ」を分析する
というテーマでお話しします。
毒家庭で育つと、不幸な行動様式や思考パターンが身についてしま い、
毒家庭育ちは人間関係をこじらせる傾向があります。
毒親や毒祖父母の「生きにくさ」を分析することで、
自分の「生きにくさ」の改善に役立ちます。
私が、やってみた「生きにくさ分析」をお話しします。
○家族のメンバーを自己と同一視する
「家族なのに、なぜ分かってくれないの?」と母は私に嘆き、
「家族なのに、なんで理解できないんだ?!」と祖父は私にキレま した。
確かに、家族のメンバーは、近しい存在かも知れない。
けれども、各個人にはその人の意思があり、
生まれ育った時代が違えば価値観も違う。
でも、「戸主に従え」「尊属は絶対」という戦前の考えに
祖父も母も毒されていて、ファミリーなら考えは一緒、という幻想 にとらわれているんですね。
印象的なのは、私が、
「家族であっても、その人にはその人の価値観があるんだよ。
自分以外は他者なんだから、たとえ家族であっても、他者なんだよ 。」
と言ったときに、母は
「そうやって家族を切り捨てるの?!」と泣きながらキレたこと。
祖父も、母も、考えが違うことに対して、強いストレスを抱いてい ました。
お互いに、「なんで分かってくれないの?!」と言い、実際のとこ ろ、
自分の考えを相手に押し付けるばかりで、自分が相手を理解しよう という努力はせず、
「家族なのに同化できない」と、非常に苛立っていました。
ある意味、他者に対して期待値が高すぎるからこそのストレス、不 幸なんですね。
だから、身近な存在を同一視しない、過度に期待しない、という考 えがあれば、
もう少し彼らも生きやすかったのではないか、と思います。
○自分を全知全能の神だと考える(祖父)
私の祖父は、非常に有名な大学を卒業しています。
このため、「○○大学卒」と褒め立てられ、人格破綻者にも関わら ず、
中小企業に引き抜かれ、役員まで勤めました。
このような事情から、私の祖父はカンチガイをしており、
「自分は頭がよく」「自分は何事においても正しい」と考えており ました。
そんな態度だから、子どもたち(私の父と、その姉と妹)や孫たち (私や私のいとこ)
にも呆れられ、イライラを募らせるんですね。
残念なのは、遺産相続を理由に、私に同居を迫ったときの話。
法律や行政に詳しい私が祖父に、
「前提が間違っているよ。相続法規や、税制でね…」と指摘したと ころ、
私の話を「知らない」「聞いてない」「お前が間違っている」とブ チギレ。
現役で○○(私の職業が入ります)をしている私の話を素直に聞い て、
不安があれば自分が選んだ弁護士や税理士に裏を取ればよかったの に、
そういうマトモな対応は一切できません。
自分は全知全能の神だと思っている祖父は、
さぞ、生きにくい人生を送ったことかと思います(笑)
人に、素直に話を聞いて、学ぶことができれば、
能力を存分に生かすことができたのではないかと思います。
○親は全知全能の神でないといけないと考える(母)
私の母の両親(私の母方の祖父母)は、とても立派な人でした。
努力家で、仕事熱心で、人格者でした。
そう、私の母方の祖父母は、偉大すぎたのです。
このため、私の母は、自分の両親のことを「全知全能の神」だと思 い、
親は神のように立派でなければならない、と思い込んでいました。
だから、母は私が自分の思い通りにならないと、
「あんた、何様のつもり?! 子どもの分際で!!」
「どうせ私はだらしない親よ!!」
「私は、親にそんな口をきいたことがない!!」
「情けない親で、悪かったわね!!」と泣きながらキレていました 。
私の母は、「私は、親を、神様のように敬っていた。」とも言って いました。
だから、立派な親になろうと焦り、立派な親ではない自分を責めて いたのだと思います。
でも、私の母は、焦るばかりで、私の母方の祖父母のように、努力 しませんでした。
母方の祖父母と違って、
・専門家が書いた本を読まない(祖父は税制、祖母は法律の本を読 んでいました)
・安易にインターネットの言論に惑わされ、心が極端に揺れる
と、自分で努力をしませんでしたし、
・専門家の話を聞かない(相続、税金、メンタルなどの問題を解決 しない)
と、欠けている努力を補う工夫もしないという状況でした。
理想ばかりが先走って空回りして、現実とのギャップに、苦しんで いたんだと思います。
もし、母が、
・親は全知全能であるべきだという思い込みを捨てる
・正常に努力する
・努力が難しければ、素直に人に頼る
といった対応ができれば、焦りも苦しみも、無かったのではないか と考えます。
○間違った相手に相談する
私の祖父も、母も、間違った相手に相談して、
誤った選択、損害の大きい選択をしていました。
たとえば、私の祖父は、相続について、
相続が得意な弁護士・税理士・司法書士に相談せず、
「銀行から紹介された、相続について詳しくない司法書士」
に、相続について相談していた模様でした。
同じ司法書士さんでも、得意・不得意ジャンルがあり、
全員が、相続について習熟しているわけではありません。
また、私の実家のように、家族関係がこじれてしまっている場合に は、
相続に詳しいカウンセラーやプランナーを交えながら、
家族会議を開く形で遺産相続について話し合うことが、「争続」を 防ぐコツです。
私の祖父は、相談すべき相手を誤りました。
恐らく、父方の祖父母が亡くなると「争続」が起き、
税務署に税金をたくさん取られ、親族はバラバラになるでしょう。
とてつもなく、損害は大きいですよね。
また、私の母も、相談相手を誤っていました。
たとえば、彼氏との交際についての相談。
離婚歴があり「男なんてうんざり」と思っている友人や
不倫歴があり「男なんてうんざり」と思っている友人に相談してい ました。
そして、友人たちに「結婚なんてやめなよ。夫と死別して自由なん だし。」
とアドバイスをされて、「交際に反対された!」と傷つく母。
また、「娘(私)と別居して、彼氏と再婚する」という相談。
それを、彼氏に相談した母。
まぁ、再婚するというのは、相手の意思も大事ですから、彼氏に相 談するのはよいとしても。
「娘と別居」という点を相談するのは、間違っています。
本当に、相手のことを思ってくれる交際相手であれば、
「娘と別居したら、住まいを失った娘が親子関係に失望して、
娘に絶縁されてしまうかもしれないよ」と言ってくれるかもしれま せんが、
私の母の彼氏は、超利己主義なんです(笑)
正直、彼氏の立場に立ったら、「自分と結婚してくれればいいし」
「娘と別居して、娘に絶縁されてもどうでもいい」というのが本音 です。
母も、母娘関係に悩んでいるのであれば、利害関係のある人(彼氏 )ではなく、
利害関係のないプロ(家族問題に詳しいカウンセラーなど)に相談 するべきでした。
このように、私の祖父も、母も、相談相手を誤って、
自分にとって損が大きい選択肢を選んでしまったと思います。
正しい相談相手に、適切な助言をもらうことができれば、
私の祖父も、母も、生きやすかったのではないかと思います。
○老いを全否定する(祖母)
祖父にもその傾向がありますが、祖母の方がその傾向が強いです。
私の母は、祖母に無視されたとよく怒っていましたが、
祖母は見えていないし、聞こえていないんです。
でも、老いを認めない祖母は、メガネはかけないし、補聴器もつけ ない。
少し、メガネをかけるように気を使ったり、補聴器をつければ、
私の母も「老いているくせに、ケアを求めるくせに、老いを認めな い!」と
キレることもなかったかと思います。
あと、祖母は、便座を汚しても、キッチンで吐いても、
「自分じゃない」と頑なに主張します。
もう、自分の汚物が見えず、処理もできないのに、
その状況を認められないんです。
また、私のいとこの前では、気を張って、
「素敵なおばあちゃま」を装うので、
同居している私からは「猫かぶり」と嫌われ、
同居していない孫(いとこ)からは「元気」だと思われ「ケアされ ない」
という状況。
素直に老いを認めれば、色んな人からサポートを得られたと思うの ですが、
私からも、叔母からも、いとこからも、見放されています。
サポートを得られれば、身ぎれいに、清潔に、
余生を過ごせたのではないか…と思います。
○常識に縛られすぎる
私の父方の祖父母や母は、彼らが知っている「常識」に縛られすぎ ていました。
だから、「常識」以外の考えは受け入れられないし、
現実とのギャップに苛立っていたのではないかと考えます。
たとえば、祖父母と母は、不動産の所有にこだわり、
私に祖父母の家を相続するように強要しました。
確かに、彼らの現役時代は、不動産所有が
一人前と認められるための前提だったのかもしれません。
また、不動産の購入・所有は、当然のことだったのかもしれません 。
けれども、20代半ばの私からすると、
・国内外の転勤がありうるので、土地に縛られるのは困る
・人口減少による空き家増加により、昔より持ち家のメリットが減 少
・私自身がミニマリストで、不動産の所有が生理的にムリ
なので、不動産の所有を押し付けられることに抵抗がある。
でも、それは、祖父母や母の知る「常識」とは異なる。
だから、「常識」に従わない私に苛立つ。
あるいは、私の母は、「夫が亡くなった後も、夫の両親と同居する 」
ことにこだわっていました。
現実的に、彼女が賃貸住宅を借りることが難しいということもあり ましたが、
「亡き夫の両親に奉仕する」という昔の美徳に反したくないと思っ ていたのですね。
私が、母に、「嫁だからと介護をする法的義務はない。
ただ、配偶者の死後、婚家との縁を切りたければ、
行政的に手続きをすることは可能だよ。」と話した時に、母は、
頑なに「不安」「怖い」「恨まれる」「批判されるかも」と主張し
姻族関係終了届の手続きをすることを拒否していました。
これも、「義理の両親のケアを嫁は担うべき」という
「常識」にとらわれていたからです。
でも、舅・姑は大嫌い。
だから母は、「舅・姑のケアを担いたい」という理想と
「舅・姑のケアをしない」という現実に苦しみ、
彼らの悪口ばかり言っていたんですね。
もし、祖父母や、母が、「常識」とされていた考えを手放し、
自由に生きることができれば、
価値観の違う私にイライラすることもなかったのではないか、
と考えます。
ざっと、父方の祖父母や母が抱えていた、
「生きにくさ」について分析してみました。
どうして、彼らが、こんな「生きにくさ」を身に着けてしまったの だろうか…
と考えると、やはり、彼らの親世代・祖父母世代…と、遡っていく のかもしれません。
私の祖父は、「家長が偉い」という考えの下、
好き勝手にやってきた私の曽祖父を見て育っています。
だから、家長である自分(祖父)に家族が従うのは当然のこと。
私の祖母は、認知症になった自分の母親は尼寺に捨てられ、
私の曽祖父は自分の娘とほぼ同い年のお妾さんと再婚しました。
だから、祖母は老いを認めることが怖いのかもしれません。
私の母は、立派すぎる両親に育てられ、
自分の両親を神のようにあがめていました。
だから、自分の弱さを認めることが怖いのかもしれません。
つまるところ、彼らの生きにくさは、
・時代の変化についていけない
・ありのままの自分を受け入れられない
・ありのままの相手を受け入れられない
・問題をより悪化させる方向に動いてしまう
という点に起因するのかもしれません。
そうであるのであれば、私は、
・柔軟に生き
・自分自身を愛し
・他者と共存し
・問題には適切に対応する
という姿勢を大切にし、前向きに生きていくことで、
毒親育ちの「生きにくさ」を低減させていきたいと考えております 。
今日は、解毒方法ということで、
毒親・毒祖父母の「生きにくさ」を分析する
というテーマでお話しします。
毒家庭で育つと、不幸な行動様式や思考パターンが身についてしま
毒家庭育ちは人間関係をこじらせる傾向があります。
毒親や毒祖父母の「生きにくさ」を分析することで、
自分の「生きにくさ」の改善に役立ちます。
私が、やってみた「生きにくさ分析」をお話しします。
○家族のメンバーを自己と同一視する
「家族なのに、なぜ分かってくれないの?」と母は私に嘆き、
「家族なのに、なんで理解できないんだ?!」と祖父は私にキレま
確かに、家族のメンバーは、近しい存在かも知れない。
けれども、各個人にはその人の意思があり、
生まれ育った時代が違えば価値観も違う。
でも、「戸主に従え」「尊属は絶対」という戦前の考えに
祖父も母も毒されていて、ファミリーなら考えは一緒、という幻想
印象的なのは、私が、
「家族であっても、その人にはその人の価値観があるんだよ。
自分以外は他者なんだから、たとえ家族であっても、他者なんだよ
と言ったときに、母は
「そうやって家族を切り捨てるの?!」と泣きながらキレたこと。
祖父も、母も、考えが違うことに対して、強いストレスを抱いてい
お互いに、「なんで分かってくれないの?!」と言い、実際のとこ
自分の考えを相手に押し付けるばかりで、自分が相手を理解しよう
「家族なのに同化できない」と、非常に苛立っていました。
ある意味、他者に対して期待値が高すぎるからこそのストレス、不
だから、身近な存在を同一視しない、過度に期待しない、という考
もう少し彼らも生きやすかったのではないか、と思います。
○自分を全知全能の神だと考える(祖父)
私の祖父は、非常に有名な大学を卒業しています。
このため、「○○大学卒」と褒め立てられ、人格破綻者にも関わら
中小企業に引き抜かれ、役員まで勤めました。
このような事情から、私の祖父はカンチガイをしており、
「自分は頭がよく」「自分は何事においても正しい」と考えており
そんな態度だから、子どもたち(私の父と、その姉と妹)や孫たち
にも呆れられ、イライラを募らせるんですね。
残念なのは、遺産相続を理由に、私に同居を迫ったときの話。
法律や行政に詳しい私が祖父に、
「前提が間違っているよ。相続法規や、税制でね…」と指摘したと
私の話を「知らない」「聞いてない」「お前が間違っている」とブ
現役で○○(私の職業が入ります)をしている私の話を素直に聞い
不安があれば自分が選んだ弁護士や税理士に裏を取ればよかったの
そういうマトモな対応は一切できません。
自分は全知全能の神だと思っている祖父は、
さぞ、生きにくい人生を送ったことかと思います(笑)
人に、素直に話を聞いて、学ぶことができれば、
能力を存分に生かすことができたのではないかと思います。
○親は全知全能の神でないといけないと考える(母)
私の母の両親(私の母方の祖父母)は、とても立派な人でした。
努力家で、仕事熱心で、人格者でした。
そう、私の母方の祖父母は、偉大すぎたのです。
このため、私の母は、自分の両親のことを「全知全能の神」だと思
親は神のように立派でなければならない、と思い込んでいました。
だから、母は私が自分の思い通りにならないと、
「あんた、何様のつもり?! 子どもの分際で!!」
「どうせ私はだらしない親よ!!」
「私は、親にそんな口をきいたことがない!!」
「情けない親で、悪かったわね!!」と泣きながらキレていました
私の母は、「私は、親を、神様のように敬っていた。」とも言って
だから、立派な親になろうと焦り、立派な親ではない自分を責めて
でも、私の母は、焦るばかりで、私の母方の祖父母のように、努力
母方の祖父母と違って、
・専門家が書いた本を読まない(祖父は税制、祖母は法律の本を読
・安易にインターネットの言論に惑わされ、心が極端に揺れる
と、自分で努力をしませんでしたし、
・専門家の話を聞かない(相続、税金、メンタルなどの問題を解決
と、欠けている努力を補う工夫もしないという状況でした。
理想ばかりが先走って空回りして、現実とのギャップに、苦しんで
もし、母が、
・親は全知全能であるべきだという思い込みを捨てる
・正常に努力する
・努力が難しければ、素直に人に頼る
といった対応ができれば、焦りも苦しみも、無かったのではないか
○間違った相手に相談する
私の祖父も、母も、間違った相手に相談して、
誤った選択、損害の大きい選択をしていました。
たとえば、私の祖父は、相続について、
相続が得意な弁護士・税理士・司法書士に相談せず、
「銀行から紹介された、相続について詳しくない司法書士」
に、相続について相談していた模様でした。
同じ司法書士さんでも、得意・不得意ジャンルがあり、
全員が、相続について習熟しているわけではありません。
また、私の実家のように、家族関係がこじれてしまっている場合に
相続に詳しいカウンセラーやプランナーを交えながら、
家族会議を開く形で遺産相続について話し合うことが、「争続」を
私の祖父は、相談すべき相手を誤りました。
恐らく、父方の祖父母が亡くなると「争続」が起き、
税務署に税金をたくさん取られ、親族はバラバラになるでしょう。
とてつもなく、損害は大きいですよね。
また、私の母も、相談相手を誤っていました。
たとえば、彼氏との交際についての相談。
離婚歴があり「男なんてうんざり」と思っている友人や
不倫歴があり「男なんてうんざり」と思っている友人に相談してい
そして、友人たちに「結婚なんてやめなよ。夫と死別して自由なん
とアドバイスをされて、「交際に反対された!」と傷つく母。
また、「娘(私)と別居して、彼氏と再婚する」という相談。
それを、彼氏に相談した母。
まぁ、再婚するというのは、相手の意思も大事ですから、彼氏に相
「娘と別居」という点を相談するのは、間違っています。
本当に、相手のことを思ってくれる交際相手であれば、
「娘と別居したら、住まいを失った娘が親子関係に失望して、
娘に絶縁されてしまうかもしれないよ」と言ってくれるかもしれま
私の母の彼氏は、超利己主義なんです(笑)
正直、彼氏の立場に立ったら、「自分と結婚してくれればいいし」
「娘と別居して、娘に絶縁されてもどうでもいい」というのが本音
母も、母娘関係に悩んでいるのであれば、利害関係のある人(彼氏
利害関係のないプロ(家族問題に詳しいカウンセラーなど)に相談
このように、私の祖父も、母も、相談相手を誤って、
自分にとって損が大きい選択肢を選んでしまったと思います。
正しい相談相手に、適切な助言をもらうことができれば、
私の祖父も、母も、生きやすかったのではないかと思います。
○老いを全否定する(祖母)
祖父にもその傾向がありますが、祖母の方がその傾向が強いです。
私の母は、祖母に無視されたとよく怒っていましたが、
祖母は見えていないし、聞こえていないんです。
でも、老いを認めない祖母は、メガネはかけないし、補聴器もつけ
少し、メガネをかけるように気を使ったり、補聴器をつければ、
私の母も「老いているくせに、ケアを求めるくせに、老いを認めな
キレることもなかったかと思います。
あと、祖母は、便座を汚しても、キッチンで吐いても、
「自分じゃない」と頑なに主張します。
もう、自分の汚物が見えず、処理もできないのに、
その状況を認められないんです。
また、私のいとこの前では、気を張って、
「素敵なおばあちゃま」を装うので、
同居している私からは「猫かぶり」と嫌われ、
同居していない孫(いとこ)からは「元気」だと思われ「ケアされ
という状況。
素直に老いを認めれば、色んな人からサポートを得られたと思うの
私からも、叔母からも、いとこからも、見放されています。
サポートを得られれば、身ぎれいに、清潔に、
余生を過ごせたのではないか…と思います。
○常識に縛られすぎる
私の父方の祖父母や母は、彼らが知っている「常識」に縛られすぎ
だから、「常識」以外の考えは受け入れられないし、
現実とのギャップに苛立っていたのではないかと考えます。
たとえば、祖父母と母は、不動産の所有にこだわり、
私に祖父母の家を相続するように強要しました。
確かに、彼らの現役時代は、不動産所有が
一人前と認められるための前提だったのかもしれません。
また、不動産の購入・所有は、当然のことだったのかもしれません
けれども、20代半ばの私からすると、
・国内外の転勤がありうるので、土地に縛られるのは困る
・人口減少による空き家増加により、昔より持ち家のメリットが減
・私自身がミニマリストで、不動産の所有が生理的にムリ
なので、不動産の所有を押し付けられることに抵抗がある。
でも、それは、祖父母や母の知る「常識」とは異なる。
だから、「常識」に従わない私に苛立つ。
あるいは、私の母は、「夫が亡くなった後も、夫の両親と同居する
ことにこだわっていました。
現実的に、彼女が賃貸住宅を借りることが難しいということもあり
「亡き夫の両親に奉仕する」という昔の美徳に反したくないと思っ
私が、母に、「嫁だからと介護をする法的義務はない。
ただ、配偶者の死後、婚家との縁を切りたければ、
行政的に手続きをすることは可能だよ。」と話した時に、母は、
頑なに「不安」「怖い」「恨まれる」「批判されるかも」と主張し
姻族関係終了届の手続きをすることを拒否していました。
これも、「義理の両親のケアを嫁は担うべき」という
「常識」にとらわれていたからです。
でも、舅・姑は大嫌い。
だから母は、「舅・姑のケアを担いたい」という理想と
「舅・姑のケアをしない」という現実に苦しみ、
彼らの悪口ばかり言っていたんですね。
もし、祖父母や、母が、「常識」とされていた考えを手放し、
自由に生きることができれば、
価値観の違う私にイライラすることもなかったのではないか、
と考えます。
ざっと、父方の祖父母や母が抱えていた、
「生きにくさ」について分析してみました。
どうして、彼らが、こんな「生きにくさ」を身に着けてしまったの
と考えると、やはり、彼らの親世代・祖父母世代…と、遡っていく
私の祖父は、「家長が偉い」という考えの下、
好き勝手にやってきた私の曽祖父を見て育っています。
だから、家長である自分(祖父)に家族が従うのは当然のこと。
私の祖母は、認知症になった自分の母親は尼寺に捨てられ、
私の曽祖父は自分の娘とほぼ同い年のお妾さんと再婚しました。
だから、祖母は老いを認めることが怖いのかもしれません。
私の母は、立派すぎる両親に育てられ、
自分の両親を神のようにあがめていました。
だから、自分の弱さを認めることが怖いのかもしれません。
つまるところ、彼らの生きにくさは、
・時代の変化についていけない
・ありのままの自分を受け入れられない
・ありのままの相手を受け入れられない
・問題をより悪化させる方向に動いてしまう
という点に起因するのかもしれません。
そうであるのであれば、私は、
・柔軟に生き
・自分自身を愛し
・他者と共存し
・問題には適切に対応する
という姿勢を大切にし、前向きに生きていくことで、
毒親育ちの「生きにくさ」を低減させていきたいと考えております