解毒方法ー恋愛や対人関係が苦手な方へ:毒親育ちの私が、他者と適切な関係を築くために心がけていることー

こんにちは。

今日は、解毒方法ということで、
「恋愛や対人関係が苦手な方へ:毒親育ちの私が、他者と適切な関係を築くために心がけていること」
というテーマで、お話ししたいと思います。

相談者さんから、恋愛や友人に関する人間関係のお悩みをご相談されることがあります。
実は、私も、毒親と暮らしていた頃は、人間関係が苦手でした。
毒親と絶縁した、いまは、
・最愛のパートナーがいて
・励まし合える仲間がいて
・尊敬する上司や、良い関係の同僚・部下に恵まれて
・ホームパーティを自宅で開催するくらい人生を謳歌していて
楽しい日々を過ごしています。

人間関係に関するノウハウは、色んなものがありますが、
私が、「毒親からの毒素を抜いて、適切な人間関係を築く」
という観点から、特に大切にしている考え方を、いくつかご紹介したいと思います。



○「あなたのため」「してあげたのに」という発想を捨てる
THE 毒親の悪影響、といえば、この発想です。
毒親は、「あなたのためを思って、言ってあげているのよ」などと
子どもをコントロールしたり、
「~してあげたのに(感謝しないなんてありえない)」と
子どもに感謝を強要し、重苦しいですよね。

そして、残念ながら、毒親育ちは、毒親と同じように、
・あなたのため、と言いつつ、本当は自分のための言動をする
・感謝して、承認してほしいから、「あなたのため」
 に何かをするし、感謝をしてくれないと不満に思う
となりやすい傾向があります。

私自身、「交際相手に○○してあげたのに」などと、
「あなたのために、やってあげたんだから、感謝して、
 もっと私を愛してよ」
という傾向がありました。

いまは、
・自分がしたいから、他者のために何かをする
・自分がしたくないことは、しない
・自分がされたくないことは、他者にしない
・相手に何かしたときは、
 「させてもらえてラッキー」くらいに思う
という気持ちでいるので、ずっと楽です。

そして、楽になると、
・毒親って、本当に異常だった
・毒親みたいになりたくない
・いまの、このやり方を大切にしよう
という風に変わっていきます。


○「ありがとう」という言葉を、心から伝える
お礼を言う行為そのものではなく、
心から感謝する気持ちを持つ、その点に主眼を置いて、
心からの感謝を、他者に伝えるようにしましょう。

そうすると、
・こんなに相手に大切にしていただいて、
 なんて自分は幸福なのだろう
・相手に心から感謝できることは、なんと幸福なことか
と、一つ一つが幸福であるということに気づくと思います。

逆に、自分が幸福であることに気づかず、
あるいは、その幸福を過小評価し、
不平不満で生きづらそうに生きている、
それは、毒親と同じ生き方をしているということです。

心からありがとうと、お互いに言える関係の方とたくさん出会って
愛に満ち溢れた人生を送りましょう。


○「ごめんなさい」は、再発防止策の検討とセットであること
相手に申し訳ないことをしないことが基本ですが、
やってしまった行いは誠実に心から反省し、
再発防止策を真摯に検討し、実行しましょう。

謝罪は、
・人間として、基本的なマナー
というだけでなく、
・自分は、謝罪しない毒親とは違う存在だと気づかせてくれる
・心から謝罪し、再発を防止し相手を大事にすることで、
 良い人間関係を維持することができる
副産物ももたらしてくれます。


○相手の素敵なところを愛で、それを伝える
人を褒めるとき、「気が利くねぇ」みたいな、
相手が「便利だから、褒める」のではなく、
「あなたのそんな素敵なところを見習って、
 自分も素敵な人になりたい」
という気持ちで、相手の素敵なところを感謝とともに伝えましょう

毒祖父母や毒親が私を褒めていたとき、
それは、彼らにとって都合がいいから褒めるのです。
でも、それって、コントロールですよね。

本当の「褒める」というものは、
「相手を称える」というものではないでしょうか。
私もあなたのような、素晴らしい人になりたい、
素晴らしいあなたと出会えてありがとう、
そんな気持ちで生きていると、人生がより良いものになると私は考えます。


○「短所」「欠点」ではなく、「苦手なところ」としてとらえる
「短所」や「欠点」という言葉は、
自分や相手の「ダメなところ」「嫌なところ」と、
批判するようなニュアンスが加わっているように、感じます。

「ダメなところ」「嫌なところ」という発想は、
便利・不便、都合が良い・悪いという二極的な、
毒親的発想なので、自分にとっても他者にとっても、
呼吸がしにくい発想です。

「ダメなところ」「嫌なところ」と言う言葉を、
「苦手なところ」と言い換えたら、いかがでしょうか。
もしかしたら、人によっては、否定的なニュアンスを感じるかもしれません。
でも、私は、「苦手なことは悪いことではない」し、
「苦手なところをカバーする方法を考えよう」と建設的な思考になるし、
逆に「得意なところを生かそう」と思います。

そして、自分や他者の「苦手なところ」を受け入れられたら、
自分のやさしさ、心の広さと、出会うことができます。


○自分に優しくする
毒親が子どもに行うコントロールの手法に、
・これが普通、と「毒親が思う常識」を子どもに押し付ける
というものがあります。

親の言うことが常識で、それに従わない自分は変、
「常識」に沿ってい自分は我慢しているのに、そうでない人が恨めしい…。
そんな気持ちになって、自分や他者の言動に対して、
抑圧的になっていませんか?

実は、私は、毒親と絶縁する前は、
努力されない方を見ると、「あの人に生きている価値なんかない」
と思っていました。
「私は、必死に努力して、今の地位を得たのに、
 努力しない人間なんて、生きている価値なんてない」と。
毒親と絶縁して気づいたのですが、
私は、自分の本当の気持ちに蓋をして、我慢をして、
努力をして成果を出さないと「生きている意味も価値も無い」
と、自分にとても厳しい生き方をしていました。
だから、「努力しなくても生きることが許されている他者」
のことが、妬ましかったのだと思います。
なぜなら、そのような他者の存在を受け入れると、
自分のこれまでの人生が無意味だったように思われてしまうからでした。

毒親と絶縁して、世の中にはいろんな価値観や考え方があって、
その価値観や考え方は、尊重されてしかるべきものだと思うようになりました。
だから、自分に対して、以前のような完璧主義で追い詰めることはありません。
そして、自分に対して優しくなったら、他者に対しても、優しい気持ちになることができました。

自罰も他罰もない、生きやすい環境の中で、私は暮らしています。


○自己肯定感を「自力で」高める
誰にでも、「自分を認めてほしい」という承認欲求があると思います。
特に、毒親育ちは、毒親から適切に養育を受けず、
愛情や承認が不足しているため、他者から認められたいという思いが強い傾向にあります。

しかし、
・パートナーや友人に承認を求めすぎる
 →パートナーや友人に負担をかけすぎる
・専門家に承認を求める
 →承認を得るためにお金がかかる
など、他者にとっても、自分にとっても、負担が生じる事態になります。

承認を求めすぎて他者に負担をかけすぎて、
他者との関係が壊れてしまうことも悲しいですし、
(関係が壊れると、自分のメンタルも壊れますしね)、
承認を求めるためにカウンセリングに通う方や、
そのような方の気持ちを利用した悪徳カウンセラーもいます。

厳しいし、寂しいようにも感じるかもしれませんが、
・自分で自分を認める
・自分で自分を愛する
・自分で自分を許す
ということを積み重ね、
自分で自分を肯定することをしなければ、
・他者の優しさを搾取する、毒親と同じ存在に自分がなってしまう
・いつまでも誰かからお金を搾取され、毒親と一緒にいる状況と変わらない状態
になってしまいます。

したがって、私は、
自己肯定感を高めるために、色んな取り組みをしたり、
逆に、ゆっくり休んだりして、自分を大切にすることにしています


○「弱者」をやめる
私は、毒母のことが大嫌いでした。
「私って、かわいそうな寡婦なの」と言いつつ、
母・娘=上下関係(母を敬え)と、
「外交官か何かでしょうか?」と聞きたくなるくらい、
弱い立場と強い立場を、うまく使い分けていたからです。

でも、一方で、
・自分は毒親育ちだからと、卑屈になっている自分に出会うと、
 母との同族嫌悪で、自分のことが嫌いになる。
・「弱者」という立場に逃げ込んで、
 成長することを放棄していないか?と自責する
ということがありました。

悩みに悩んだ結果、
・精神的に自立する
 →弱者を理由に、他者から承認や愛を求めない
・金銭的に自立する
 →弱者を理由に、他者からの「施し」に甘えない
と、精神的・金銭的な弱者、「乞食」をやめたところ、
自分に自信が持てるようになりました。

少々ハードかもしれませんが、メンタルが元気な方は、
自分の力で立っていく「自力」と
自分を律する「自律」の精神で、
「弱者」という立場に甘んじていないか?と
自分に問いかけることをおすすめします。


○自分から何かを「搾取」する人間と絶縁する
世の中には、自分から色んなものを搾取する人がいます。
・優しさ、善意、厚意
・時間、労力
・お金
このようなものを搾取されると、ストレスを感じますし、
搾取する・されるは、毒親との関係と同じ関係です。

なので、自分から「搾取」する人間とは、距離を取る、
可能であれば、絶縁をしましょう。

たとえば、
・不当なサービス残業を強いる企業 → 転職する
・たかってくる人 → 疎遠にする
などです。

もちろん、難しいこともあるでしょう。
特に、生活がかかっているお仕事関係だと、難しいかもしれません

なので、私は、
・自分のスキルを伸ばす → 職場から大切にされる
・投資で資産を増やす → 不労所得で生活が賄えるので、不安が無い
・人当たりを良くする → 仲間が多いので、「知人」が減っても気にしなくて済む
・嫌な人間とは距離を取る → ストレスが減る
など、工夫しながら、「嫌な人」と距離を取れるよう努力しています。

搾取をする人と、できる限り距離を取ることで、
気持ちが楽になりますし、それは自身の気持ちのゆとりにつながります。
気持ちにゆとりがあれば、他者にも優しくすることができます。


○自分の気持ちと向き合う
毒親と暮らしていたり、距離を取っていなかったりする場合はなおさらですが、
そうでなくとも、私のように毒親と完全に絶縁していても、
人間関係で思い悩むことは多分にあります。

・あのとき、あの人はなんであんなことをしたのだろうか。
・自分の気持ちを、分かってほしい。
・あんなことをしてしまった自分が、嫌いでしょうがない。
・自分は悪くない、正しくないと思いたい。
そんなモヤモヤを抱えることは、きっとあると思います。

でも、そのモヤモヤを抱え続けていると、
ふとした瞬間に不満が爆発してしまったり、
他者に八つ当たりしてしまったり、
他者に優しくできなくなってしまいます。

したがって、心のデトックスをすることは、
自分の人生をより生きやすくするためにも、とても大切です。

・本当は、どうしたいのか。
・あのとき、どうしたかったのか。
・今後は、どうすれば良いのだろうか。
・一体、自分は、何を望んでいるのだろうか。
そんなふうに、自分の気持ちととことん向き合って、
自分の気持ちと向き合うことができたら、
・自分の気持ち・希望を実現するためには、
 どうしたら良いのだろうか。
・何ができるのだろうか。
という具体策を考えていきましょう。

すると、モヤモヤから進めない非生産的な状況や
そんな自分への嫌悪感が無くなり、
自分の希望を実現できる自分に対して誇りを抱くことができるようになります。
まずは、自分の気持ちとしっかり向き合うこと。
その上で、気持ちに沿った現実をもたらすために行動すること。
それを心がけるだけでも、人生はぐっと生きやすくなると思います




いかがでしたでしょうか。
ちょっと説教臭かったり、面倒くさかったり、
つらいこともあるかもしれません。

けれども、毒親育ちの生きづらさの原因はなにか?と考えると、
・毒親から、愛情・承認が不足していたことによる生きづらさ。
 (過度な承認欲求、他者への甘え)
・毒親から学んだ、不適切な人間関係による生きづらさ。
 (加害者・被害者、搾取する者・される者)
・毒親に植え付けられた、不適切な完璧主義。
 (過度の自罰・他罰傾向、「休む」ゆとりが認められない)
・毒親に似てしまった、行動様式。
 (「弱者」を盾に、他者をコントロールする。
  他者の厚意・善意を利用した乞食的言動をする)
といった点が、主なところかと思います。

なので、そのような不幸な生活様式、歪んだ認知から離れて、
できる限り、心穏やかに、
愛と感謝、適切(適度)な反省のある生活を送ることが、
人間関係の悩みを解決する、有効な手段の一つかと思います。


もしかしたら、私も、
毒親の毒素からの脱却を焦るばかりに、無理をしてしまい、
ある日突然、「人間関係、やっぱりヤダ」となるかもしれません。
もし、そんな日が来たとしても、
そんな自分のことも受け止めて、ゆっくりと落ち着いて時間を過ごしながら、
また少しずつ、楽しい人生を送れるように努めたいと考えております。

このブログの人気の投稿

具体的な逃げ方4-住民票の閲覧制限-

具体的な逃げ方(番外編)ー結婚する際の戸籍と住民票閲覧制限の手続ー

具体的な逃げ方(番外編)ー住民票閲覧制限の更新手続きー

具体的な逃げ方5-郵便の取り扱い-

具体的な逃げ方(番外編)-捜索願不受理届-

具体的な逃げ方6-連絡の断ち方-

毒親相談会のご案内

具体的な逃げ方(番外編)ー事実婚をする際の住民票閲覧制限の手続ー

逃げるために必要なもの2-知識-

具体的な逃げ方(番外編)ー子どもが生まれる場合の住民票閲覧制限ー